症例83 膝外側の痛み
症例83 膝外側の痛み
ずっとマラソンをやっている男性。
最近15キロを過ぎたぐらいから右膝外側に痛みが出るようになりました。
歩くだけなら大丈夫ですが一時間ぐらい走ると痛みがでます。
検査すると体重がかかった時に、膝の外に引っ張られるような痛みが出ます。
マラソンランナーの膝の痛みで多いのが「腸脛靭帯炎」。
股関節から膝に繋がる腸脛靭帯が繰り返し擦れることで出る痛みです。
でも、腸脛靭帯を調べても特別緊張があるわけでも圧痛があるわけでもありません。
ただ、スネの前と後ろが異様に緊張しています。
スネの前の前脛骨筋が緊張しているせいか足首が内反状態で固まっています。
「特に最近靴かなんか変えました?」
と聞くと、
「インソールを固いやつに変えました」
という事です。
左足に合わせたせいで右足には合わなかったのかもしれません。
足首の捻れは膝の横にある腓骨を上下に移動させ、それが膝や腰に影響します。
全身調整をして足首、膝、股関節の連動を確認。
痛みが無かったので終了しました。
左右の足は大きさも性質も違います。
左右同じインソール、同じ靴を履くこと自体がどちらかの足の負担になります。
長距離を走る競技なら尚更です。
それぞれの足に合った環境を作ることが大切だと思います。