症例84 子どもの頭痛

2021年11月16日

症例84 子どもの頭痛

小学校高学年から頭痛が出てくるようになった。
特に朝の痛みが強くて起きてから学校にいくまでに時間がかかる。

頭痛の場所は前頭部。
子どもの頭痛には多い場所です。
前頭部の奥の方には海綿静脈洞という鬱血しやすい場所があり、その横を三叉神経が通ります。
この部分の鬱血で神経を刺激し頭痛が出ます。

成長期の子どもはまだ体が発達過程で、血液リンパの廃液システムが完成していないのと、 ホルモンバランス、自律神経の発達状況などの理由が重なって頭痛が出やすくなります。

オステオパシーでは先ずは廃液システムを活性化させることを考えます。
目の中の鬱血を取り除くことで頭痛も楽になります。
ただ一時的な効果ですから頭痛が出なくなるまでは成長を待たなければいけません。

両親みんなが言われることですが、
「遊びに行く時はすっと出ていくのに」
と言います。
子どもはまだまだ心理的な処理能力が未熟ですから、お腹が痛くなったり頭が痛くなったり 「痛み」という形で体が表現します。
そのうち治ると無視せずにしっかりと聞いてあげて下さい。