理論2 構造と機能について

2020年10月19日

構造と機能は互いに関与している2

 構造はある機能を目的に設計されており、また機能を十分に発揮しようと思ったら構造をしっかりと作らないといけません。
構造のない所に機能は存在しなく、それぞれがお互いに補いあっています。

人間の体も同じで、「立って歩く」という機能のために「生理的湾曲」という構造が出来上がっていますし、「呼吸をする」という機能のために「胸郭と腹腔を横隔膜で分ける」という構造が出来上がっています。

もしこれらの構造に異常が出たら正常に歩いたり呼吸をしたりできなくなります。
その異常が「オステオパシー病変」「体性機能障害(ソマティックディスファンクション)」と言われるものです。

私たちはこの構造の異常にアプローチして機能の回復を図ります。しかし、怪我などの外的要因でなければ「構造の異常」というものはあくまでも「機能の異常」が表面上に現れた結果ですから「構造」を治すだけでは薬を飲むのと同じ対症療法でしかありません。

根本治療というのならば「構造」を通して「機能」にアプローチしないといけません。
関節であれば正常に動くこと、呼吸であれば息を吸って吐けること、胃であれば食べ物を消化することがその機能になります。

そういった機能障害は何らかが原因で起こり、それが構造に影響し、またその構造の異常が他の部分の機能に異常をもたらせます。
この機能障害が起こる原因にアプローチしないと根本的な治療と言えません。

関節が動かなくなるのは何故か?

胃の働きが悪くなるのは何故か?

その原因を取り除くのがオステオパシーの目的になります。

体の異常の原因1

オステオパシーでは神経の促通現象と考えています。
促通というのは簡単に言えば神経が過敏になった状態で、この状態になると常に神経から異常信号が出るようになります。
この異常信号が脳に伝わると同じ神経の支配領域の筋肉や内臓の異常と錯覚して筋肉を縮めたり内臓の働きを低下させたりします。
それが機能異常、そして構造異常になると考えています。

オステオパシー治療は体のテンセグリティ構造を利用して構造に与える物理刺激を生理学的刺激に変換してそれを脳に伝えます。
そして脳に伝わった生理学的刺激により抑制反応を起こすことで促通箇所へのアプローチができると考えています。
その結果が「関節が動く」「呼吸が楽になる」「胃腸の具合が良くなる」などの機能回復と症状の緩和なのです。

 

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王寺 香芝 三郷 河合 斑鳩 広陵 上牧 大和高田 大和郡山 で腰痛でお困りの方

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Posted by naraoste