症例11 五才の成長痛
症例11 五才の成長痛
5歳の男の子がお母さんに連れられて来院
症状:歩いたり正座したりすると両膝が痛い
経過:何回か整形外科で受診したが、レントゲンで異常なし
成長痛と言われた
お母さんの治療についてこられたため、そのまま診てみました。
歩いたり、走ったりしたら膝全体が痛いと言います。
5歳なのでどこまで本当かは分かりませんが、正座をすると膝の上あたりをさすって「痛い痛い」と言います。
本当に痛ければ正座すら出来ないはずですから、おそらく筋肉の短縮か緊張による痛みじゃないかと判断しました。
かなりお腹が硬くなっており、太腿全体が張った感じがありました。
私が子供を治療するときは必ずお腹を緩めます。身体の異常を訴える子供はお腹が硬くなっている場合が多く、横隔膜を緩めることで、かなりお腹が柔らかくなり呼吸が深くなり始めます。お腹が柔らかくなり、呼吸によって内臓が動き出すと背骨が柔らかくなり骨盤が動き出します。
その上で、太腿の筋肉を緩めただけで膝の痛みは無くなりました。その後も異常ないようです。
おそらくこの子は、太腿の筋肉を緩めるだけでも膝の痛みは一時的には良くなったでしょうが、骨盤や腰椎が動かなければ再び太腿の筋肉に負担がかかるし、内臓や横隔膜が動かなければ再び骨盤や腰椎が動かなくなります。
風邪をひくことがきっかけになったり、食べ物、とくにジャンクフードの取りすぎにより、内臓の動き、横隔膜の動きが悪くなると言われています。それが、体のいろんな所に異常となって出てくる場合があります。
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