症例55 小学生の自律神経

2021年11月16日

症例55 小学生の自律神経

今年になってから便秘気味になると同時に、夜寝付きにくい、朝に起きられないなどの症状が出てきました。
特に変わったことはしてませんが、今年になって急に疲れやすくなったらしい。

検査をすると、右の腰から股関節にかけての張りが強いのと、背中が猫背気味でパンパンに張っています。
首も硬くなり、常に肩をすくめているようにみえる。

運動でも勉強でも一つのことをやり過ぎると、その姿勢のまま固まってしまっていることが多く、
筋肉が引っ張り合いをして自分では元に戻せなくなります。

オステオパシーでは子供の場合、横隔膜と骨盤隔膜を重視します。
背中が張ることで自律神経にも影響しますが、筋肉が柔らかい子供はまだまだ回復力が強く、
疲労で固まってしまうことはあまりありません。
それよりも、横隔膜や骨盤隔膜の動きが悪くなり、内臓の働きが悪くなることで自律神経に影響しやすいように思います。

お腹を触ると、パンパンに張っていて、息を吐いても骨盤隔膜が下に下がらない状態です。
姿勢のせいか、肋骨が吸気で固定されてしまい、そのせいで背中も張っているようです。

ゆっくりと横隔膜から緩めていき、骨盤隔膜、背中と緩めていきました。
最後に後頭骨。
ここは迷走神経や副交感神経にとっても重要な場所。

1か月後に2回目。
施術後2週間は調子が良かったらしい。
時間が経つと戻ってきたように思う。

都合で間が開いてしまったため、少し体も戻っているみたい。

2週間後に3回目。
体も柔らかくなり、お腹の調子も良い感じ。

まだまだ成長期で神経と体の成長速度は違うためいろんな症状が出やすいです。
とりあえず2週間に一回ぐらいでしばらく様子をみることにしました。

 

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