症例56 胃の痛み

2021年11月16日

症例56 胃の痛み

半年前から胃に痛みが出て、あちこちで検査をしましたがすべて異常なし。
年末からから症状が悪化し、夜も眠れないぐらいになりました。
紹介で来院。

症状を聞くと、お腹が張って痛みが出る。
痛みが出だすと1時間ぐらい続き、知らない間に治るらしい。
それが頻繁におこる。
食前、食後などに起こるとかの法則性はなく、座っている時に痛みが出やすい気がする。

検査をすると左の肩甲骨から腰にかけて筋肉の張り。
下部の肋骨が固まっており、胃の動きもかなり制限されている。
座った姿勢も腰を丸くして座り、仕事でずっと座っているらしい。

座り仕事の人に腹部膨満感を訴える人は多く、多くは圧迫による内臓機能の低下が原因。
座り仕事で内臓が下がり気味の人は、いくら腰をのばそうと思っても自分ではできない。

一回目
全身調整をして横隔膜と骨盤隔膜を連動させる。
その後、肋骨の調整と胃、十二指腸の調整。
大腸の調整をするとグルグルと内臓が動き出す感覚があった。
案外、大腸の調整で胃が楽になることは多いです。

二回目
調子がかなり良くなってきて、痛みのでる回数が減った。
背中の張りも左右差が少なくなって、肋骨も動き始めている。

三回目
ほぼ痛みは無くなり、日常生活でも支障がないぐらいになった。

施術はこれで終了としたが、原因を聞いてみると、半年前にやっぱりストレスがかかりすぎている気がしていたらしい。
胃の痛み自体は内臓マニピュレーションによって案外楽になったりします。
しかしストレス時に腹部膨満感が出てくる場合は、内臓の働き以外にも、ピロリ菌や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの兆候だったりしますから 頻繁に繰り返すようならもう一度病院で検査することをすすめました。