症例59 めまい

2021年11月16日

症例59 めまい

3日前にめまいがして、全身の疲労感を感じているというAさん。
たまにしかこられませんが、いつもよりも背中が丸まっています。

全身身体調整をしていくと、妙に両手両足がこわばっているのを感じました。
「最近、かなり歩きました?」
と聞いても、
「歩いてない」
という返事。

その質問はカモフラージュで、いきなり「自律神経が・・・」と言うと不安になるからです。
歩きすぎて足は硬くなっても、手は硬くならないですから。

今まで姿勢が悪くない人が悪くなっている場合は、単に疲労よりも内臓の調子が悪いことが多いです。
施術を進めながら胃の動きを調べてみると、妙に張った感じで一方向にしか動いていない。
おそらく胃の調子が悪くて姿勢が悪くなり、頭の位置が前に移動することで首の前の筋肉に影響し、めまいが出たのかもしれません。
施術が終わったあと、
「胃の調子は大丈夫ですか?」
と聞くと、
「そういえば、ピロリ菌を除菌したばっかり。」
と返事が帰ってきました。
内臓の不調は背中に出てきます。
これによって自律神経もバランスが崩れ、手足が強張るという症状も出ていたのでしょう。
手足が硬くなっていたのは本人も気付かなかったらしくビックリしていました。

全身調整と胃の自動力調整、右側頭骨の解放で、両手両足のこわばりは無くなりました。
筋肉疲労じゃないのに一生懸命ほぐしても効果がありません。
逆に、原因にアプローチすれば触らなくても筋肉は柔らかくなります。

以前は背中の痛みや膝の痛みがありましたが、教えたデューク更家直伝肩甲骨体操と、臀筋、内転筋ストレッチで痛みは無くなったまま維持できているようです。 この瞬間はオステオパシーをやってて良かったと心から思えます。