症例97 腕の痛み

症例97 腕の痛み 90代男性

三日前から腕が痛くて夜も疼きだした。
少しずつ痛みが減ってきているがまだ違和感がとれない。

痛む部位は腕の前面。
烏口突起から肘にかけて。
腕を上げるのも肘を曲げるのも腕に痛みが出る。

原因を聞くと、犬を車から降ろすときに少し抱いている時間が長かったらしい。
その夜から疼きが出るようになった。

腕の痛みは筋肉の疲労もあるが、疼いたりする場合は神経痛も考慮する。
過去に頚椎症の診断も受けているため、何かがきっかけで再発したのかもしれない。

首の検査では特に痛みの誘発は無く、首からではなさそう。
妙に烏口突起外側、第二肋骨後面の張りが強く、そこを刺激すると何となく痛い部分に響く。
筋肉の疲労から肋骨の歪みになったのかもしれない。

全身調整をして背中、首の張りをとっていく。
そして腕の張りへ。
アナトミートレインでは、上腕全面は親指側の腕線の延長上にあるため、母指球、内側手根屈筋の筋膜を探っていく。
烏口腕筋付近に筋膜の滑りが悪いところがあったためそれをリリース。
肋骨の調整をして終了。

一週間後に二回目。
痛みは二日後には全く無くなったとの事。
「こういう治す『術』ってあるもんですね」
と喜んで頂きました。