症例51 野球肩?

2021年11月16日

症例51 野球肩?

中学3年生男子

ボールを投げると右肩に痛みが出るようになり、紹介で来院。
最初は肩側の痛みだったのがだんだんと後面から首にかけて痛みがでるようになって、 ボールを投げると激痛がはしる。

痛い場所は右肩甲骨の内側から首の付け根辺り。
検査をすると肩の可動範囲は異常がなく、軽く動かすだけでは痛みは出ない。

かなり右の肋骨が後ろに移動しており、繰り返しの投球動作で肋骨と筋肉の間に炎症が起こったのかもしれない。
肩周りの筋肉を緩めるのと同時に、体のバランス調整。
小学生の時に左股関節に痛みが出て、それから疲れが溜まると股関節の前側に痛みが出るらしい。

話を聞くと、肩の痛みの前に股関節が痛くて我慢しながら練習をしていらしい。
それをかばううちに体が捻れたまま練習を繰り返し、肩の痛みの繋がったのかもしれない。

二回目、一週間後に来院。
思いっきり投げると少しだけ痛みが出るぐらいで、練習は普通にできている。
股関節のねじれから来ていた体の歪みもかなり良くなっていて、これで右肩の負担が減ると思う。
股関節のストレッチを指導して終了。
野球肩ではなく、体のバランスが崩れて右肩に異常に疲労が溜まって痛みが出ていた例。