症例61 神経痛

2021年11月16日

症例61 神経痛

左殿部から太腿外側にかけての痛み。
二日前から左足が痛くて足を引きずりなから歩くように生った。
周りからヤバイんじゃないかと言われて来院。

検査をするとヘルニアの検査は大丈夫。
仙腸関節の検査も異常なし。
おそらく、中殿筋のトリガーポイントからの痛みと思われる。

トリガーポイントは筋肉の疲労から活性化して痛みが出ることが多いですが、
急に冷えたり、姿勢が悪くて一部の筋肉に負担が掛かり過ぎることでも活性化します。

この方も思い当たることはないらしい。
でも、以前から左の中殿筋は圧痛があったので潜在的に慢性のトリガーポイントがあったと思います。

トリガーポイントの痛みは圧痛を除去するだけでも痛みはなくなったりしますが、
根本的に治そうと思ったらやっぱり体のバランスが大切です。

大抵はどちらかの腸腰筋に緊張が見られ、それが原因で骨盤のバランスを崩しているようです。
この方も左の大腰筋にかなりの圧痛があり、そのせいか、左起立筋がカチカチになっていました。

カウンターストレインで大腰筋を弛緩させ、スティルテクニックで中殿筋を緩めました。

三日後に再来院。
症状は完全に消え、前日にも運動をしてきたところだと言います。
まだまだ症状は出やすいかもしれないですから、ストレッチのやり方だけ教えて終了しました。
神経痛にはお尻だけでなく大腰筋のストレッチも重要です。