症例64 子どもの手足の痛み

2021年11月16日

症例64 子どもの手足の痛み

約1年前に来られた4歳の男の子。
突然、手の平や足の裏が痛いと言い出し、ひどい時には泣き出してうずくまってしまうそうです。

病院で検査しても異常なし。
いろんな治療をしましたが、一時的に良くなってもまた酷くなります。
子どもの不定愁訴は、大抵母親との関係であったり、下の子への嫉妬だったりしますが、それも無さそうです。

うちに来られた後も暫くは痛みの回数や場所が減りました。
しかし夏ぐらいから、また痛みを訴える回数が増えてきました。

先日、4ヶ月ぶりぐらいに来られました。
「痛みはどうですか?」
とお母さんに聞くと、
「まだ夜中とかに足の裏が痛いっていうんですよ」
と言います。
「手の痛みはどうですか?」
と聞くと、
「今は手は痛がらないです」
「お腹はどうですか?」
と聞くと
「お腹も痛がらないです。そういえば頭も痛がらないです。考えたら今は足の裏だけですね。」
と変化に気づいたようです。

オステオパシーを習い出した時に言われたのが「症状を追いかけてはいけない」いうことです。
オステオパシーでやることは「体を整え、血行を良くする」のみ。
具体的には体の張力バランスと交感神経の抑制をするだけです。

オステオパシーの施術は良くも悪くも、効果が実感できなかったり悪くなったように感じることがありますが、必ず体に変化をもたらし良い方向に向かいます。

この男の子が何で良くなりつつあるかは分かりませんが、子どもの症状は成長しないと治らないものもあります。
あせらずにゆっくり治していきましょう。