症例63 女子小学生の足の痛み
症例63 女子小学生の足の痛み
8月ぐらいから足に痛みを訴えだし、2ヶ月経ってもまだ痛いと言うため心配して来院。
運動をした後に特に痛いと訴えるらしいため、運動会などの疲れがたまったままなのか?
子どもで運動会の疲れが取れないということはないと思い体をチェック。
足の裏やふくらはぎ、太もも、背中、首、どこを触っても痛いという。
押さなくても触れるだけでも痛いと言います。
「兄弟はいますか?」
と聞くと、
「下に二人」
と返事。
「下の子は何歳ですか?」
と聞くと
「もうすぐ一歳になります。」
と帰ってきました。
おそらくそれが原因でしょう。
背中もお腹もカチカチになってますから、かなりのストレスを貯めこんでいるみたい。
一時的にお腹や背中を緩めても、原因がとれなければまた同じことの繰り返しになります。
お父さんも一緒に来られていたので、お父さんと二人で話をさせてもらいました。
「三人兄弟で真ん中が妹、一番下が弟で、妻は同じように可愛がってるつもりでもやっぱり男の子は可愛がり方が違う。」
子どもはそれに敏感に反応しますから、自分だけが可愛がられていないという感覚を持ってしまったのでしょう。
「寝る前に、お母さんに背中やお腹を擦ってあげるようにしてもらってください」
とアドバイスしました。
翌週二回目
「あれから痛いと言わなくなりました」
と返事が帰ってきました。
あれだけ痛がっていた体も、どこを押しても痛いと言いません。
「先生に言われて、あの夜妻と話し合ったんです」
とお父さんから聞きました。
一部の精神疾患の原因は「お母さんとの関わり」と言われています。
お父さんがどれだけ子どもを可愛がっても、「お母さんからの愛情不足」を感じ取ったら心がおかしくなってしまいます。
子どもの接し方も、意識して気をつけないといけません。