症例92 膝を閉じると痛い股関節

2021年11月16日

症例92 膝を閉じると痛い股関節

気付いたら左股関節が内に入れると痛みが出て、ひどい時には歩けないぐらい痛い。
レントゲンでは異常なし。
知り合いの紹介で来院。

検査すると、屈曲,内転、外転、内旋、外旋で痛み。
かろうじて伸展は痛くない。
膝を内に少しでも倒したら激痛が走る状態。
車を降りようとするときに不意に足を動かすと痛みがでる。
左の大腰筋、腸骨筋に圧痛あり。
お尻の筋肉は特別緊張はない。

腸腰筋は股関節を動かす筋肉でこれが硬くなると股関節の可動域も小さくなります。
股関節炎も視野に入れて施術開始。

仰臥位で膝裏や股関節前面をゆっくりと緩め、それから骨盤隔膜、腰椎の解放。
腸骨筋を押しながら膝を内にやると痛みが和らぐので徹底的に腸骨筋を緩めました。

一週間後に二回目
「知らない間に車を降りるとき、普通にしてます」
ということで、二回目の前回と同じ施術。

三回目
股関節を外転外旋させても痛みなく大きく広がるようになってます。
膝も内に入るようになり、大きく内にやると痛みが出ますが、これは誰でも出るでしょう。
股関節痛は腸骨筋が鼠径靭帯を通る部分を入念に施術すると良いように思います。

症状が落ち着いたので、これからは全身のバランスを整えていくようにします。