腰椎すべり症

2020年10月19日

腰椎すべり症

腰椎すべり症は若い人からお年寄りまでなりやすい症状で、若い人は腰椎分離症から。お年寄りは腰椎の変形から引き起こされやすいです。

下の腰椎に対して上の腰椎が前に移動してしまい、それにより腰に痛みがでます・

腰を捩じる運動をしている人に多くみられ、野球、テニス、ゴルフをする人は腰椎分離症と腰椎すべり症を同時に併発する腰椎分離すべり症になっていることが多いです。

 

腰椎すべり症の症状

  • 主に腰の痛み
  • たまにお尻や足に神経痛
  • 腰を反らすと痛い
  • 炎症性の急な痛みが出ることもある
  • ひどくなると下肢の痺れと麻痺

 

腰椎すべり症の治療法

一般的には腰椎すべり症でも症状が出ない人も多く、症状が出始めたときは炎症が起きることで痛みが出ていることが多いです。
その場合は消炎沈痛剤で痛みが無くなれば、また通常通り生活できます。

症状が悪化すると足の痺れや麻痺が出て、日常生活が困難な場合は前に移動した骨を戻して固定する手術を行います。

 

オステオパシーの腰椎すべり症施術

基本的には脊柱管狭窄症と同じ施術法で、主に股関節まわりの調整を行います。
若い人の場合は腸腰筋の過緊張のせいか、極端な反り腰になっていることが多く、姿勢の指導、運動時の体の使い方の指導も必要になります。

高齢者の場合は骨の変形を伴いますから、股関節前面の施術と脊柱起立筋のリリースを行います。

腰椎すべり症の方に行うことは、腸腰筋の解放、脊柱起立筋リリース、腹部のカウンターストレイン、股関節周りの筋膜リリースを行います。
姿勢が崩れてしまっている人には、前頸筋膜のリリース、後頭下筋群のリリース、小胸筋リリースなども効果的です。

腰椎すべり症は怖い症状ではなく、骨が前に移動しないように気を付ければ悪化を防ぐことができます。

 

腰椎すべり症の予防体操

  • 脊柱管狭窄症と同じ股関節前面のストレッチ
  • 脊柱起立筋のストレッチ
  • すべり症予防のための腹筋インナーマッスルのトレーニング
  • 15分以上の入浴。炎症中は入浴禁止。
  • 運動後は15分アイシング。

 

 

 

 

 

 

 

腸腰筋のストレッチ
片足を抱えて腰を丸め、反対の足をベッドから落とします。
10秒×3回
左右行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脊柱起立筋のストレッチ
両膝を抱え込み10秒キープします。
3回行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お腹のストレッチ
両肘をついて腰を反らします。
10秒×3回
痛みが出たら中止してください。

 

 

 

 

腹圧を上げるためのAPI呼吸法

腰椎すべり症の予防には、腹圧を上げて腰椎が前に移動しないようにすることが重要です。
その予防法として注目されているのがスタンフォード大学のアスリートの間で実践されているAPI呼吸法があります。

やり方は簡単!

  • 椅子に座り下腹部に両指先をつける
  • 腹式呼吸でお腹を膨らませ、指を押していく
  • 吐く時はお腹を引っ込めずに指への圧を維持する
  • これを吸気5秒、呼気5秒、全体で2分行う

これを実践するだけでアスリートの腰痛と怪我の発症がかなりおさえられたそうです。
YouTubeで「スタンフォード式API呼吸法」を探せば見つかると思いますから、一度探して実践してみてください。

 

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Posted by naraoste